2014年10月10日
『実久三次郎神社大祭』
平成26年10月2日(水)旧暦9月9日(クガツクンチ)
加計呂麻島実久集落にて、『実久三次郎神社大祭』が開催されました。
現在は、敬老会も兼ねた豊年祭としても行われています。

祭りは、この実久三次郎神社から始まります。
保元の乱で敗れ、伊豆大島に流された鎮西八郎為朝は、
伊豆大島から琉球列島に渡ったという伝説があります。
この神社は、この鎮西八郎為朝とシマの女性との間に生まれた実久三次郎を祀っています。

社殿で、ミキ開きの儀式が行われた後、訪れた人たちが順番に参拝をします。
参拝を終えると、社殿の横で、ミキとヒモン(干物)を頂きました。
やっぱり手作りのミキは美味しい!

神社境内には、仮の土俵が作られています。

ここでは、廻しをつけた男たちが、三番相撲をとります。

その後、神人役を先頭に実久三次郎の御霊(位牌)を捧げ持ち、ホラ貝を吹きながら神社をあとにします。

神人役が塩で道を祓いながら、カミミチを進んでいき、力士たちも行列をつくりあとに続きます。

公民館前の大きなガジュマルの木の下で、塩でお祓いをしながら3周まわり、
“ヨイヤ~ヨイヤ~ヨイヤ~”の掛け声で、土俵のある公民館広場へ入場していきます。

“振り出し”
子供たちも加わり、終始なごやかな雰囲気に包まれていました。
今回、神社から始まり、カミミチを通って行う儀式を、私自身初めて見ることができました。
♪ ここは、加計呂麻・祭りシマ~ ♫
*余興の歌・加計呂麻巡りより
ということで、
島唄、婦人の踊り、相撲、フラダンス、歌(替え歌)などの余興がありました。
島人は、ほんとに芸達者さんたちばかり!
そんな中でも、
薩川小中学校の子供たちの活躍が、この祭りを特に盛り上げていました。
オープニングは、『薩川太鼓』


『実久棒踊り』




かっこいい太鼓のリズムと伝統の棒踊り!
元気な子供たち、熱心な先生、父兄の方々が息を合わせて実演。
来年は、青年団の『棒踊り』の勇姿もみたいですね。
祭りの最後は、土俵を囲み、『八月踊り』


子供たちが、歌詞を一生懸命に歌っていました。頼もしい!
地域によって、中心になる年代が違うというのもまた面白いですね。

祭りの最後は、〆の六調。
シマの先生の指笛が響き渡り、会場は一気に盛り上がり、胸が高鳴りました!
子供たちの表情も緊張がとれて、とてもいい顔をしていました。
今回は、埋蔵文化財調査も兼ねて実久集落にお邪魔させていただきました。
この豊かな自然と美しいムラの風景がいつまでも続きますように。
参考文献
松原武実 2004 『奄美 加計呂麻島のノロ祭祀』
2014.10.02
加計呂麻島実久集落
埋蔵文化財調査員 正智子
加計呂麻島実久集落にて、『実久三次郎神社大祭』が開催されました。
現在は、敬老会も兼ねた豊年祭としても行われています。

祭りは、この実久三次郎神社から始まります。
保元の乱で敗れ、伊豆大島に流された鎮西八郎為朝は、
伊豆大島から琉球列島に渡ったという伝説があります。
この神社は、この鎮西八郎為朝とシマの女性との間に生まれた実久三次郎を祀っています。

社殿で、ミキ開きの儀式が行われた後、訪れた人たちが順番に参拝をします。
参拝を終えると、社殿の横で、ミキとヒモン(干物)を頂きました。
やっぱり手作りのミキは美味しい!

神社境内には、仮の土俵が作られています。

ここでは、廻しをつけた男たちが、三番相撲をとります。

その後、神人役を先頭に実久三次郎の御霊(位牌)を捧げ持ち、ホラ貝を吹きながら神社をあとにします。

神人役が塩で道を祓いながら、カミミチを進んでいき、力士たちも行列をつくりあとに続きます。

公民館前の大きなガジュマルの木の下で、塩でお祓いをしながら3周まわり、
“ヨイヤ~ヨイヤ~ヨイヤ~”の掛け声で、土俵のある公民館広場へ入場していきます。

“振り出し”
子供たちも加わり、終始なごやかな雰囲気に包まれていました。
今回、神社から始まり、カミミチを通って行う儀式を、私自身初めて見ることができました。
♪ ここは、加計呂麻・祭りシマ~ ♫
*余興の歌・加計呂麻巡りより
ということで、
島唄、婦人の踊り、相撲、フラダンス、歌(替え歌)などの余興がありました。
島人は、ほんとに芸達者さんたちばかり!
そんな中でも、
薩川小中学校の子供たちの活躍が、この祭りを特に盛り上げていました。
オープニングは、『薩川太鼓』


『実久棒踊り』




かっこいい太鼓のリズムと伝統の棒踊り!
元気な子供たち、熱心な先生、父兄の方々が息を合わせて実演。
来年は、青年団の『棒踊り』の勇姿もみたいですね。
祭りの最後は、土俵を囲み、『八月踊り』


子供たちが、歌詞を一生懸命に歌っていました。頼もしい!
地域によって、中心になる年代が違うというのもまた面白いですね。

祭りの最後は、〆の六調。
シマの先生の指笛が響き渡り、会場は一気に盛り上がり、胸が高鳴りました!
子供たちの表情も緊張がとれて、とてもいい顔をしていました。
今回は、埋蔵文化財調査も兼ねて実久集落にお邪魔させていただきました。
この豊かな自然と美しいムラの風景がいつまでも続きますように。
参考文献
松原武実 2004 『奄美 加計呂麻島のノロ祭祀』
2014.10.02
加計呂麻島実久集落
埋蔵文化財調査員 正智子
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