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2015年01月09日

戦跡調査『須古茂集落・門崎』

11月25日(火)、加計呂麻島にて戦跡調査を行いました。

前回同様、加計呂麻民泊協議会との合同調査になります。




瀬相港に集合し、調査の打ち合わせを行います。
資料を見ながら、いつごろに作られたものなのか、配備図や地図などを確認していきます。

今回の砲台は、文献資料や聞き取り情報はありますが、埋蔵文化財担当は未確認の砲台になります。



資料によると、
昭和20年3月4日 海面砲台 須子茂完成
と記録されています。
同時期の施設は、与路や先鼻(加計呂麻)、嘉入の砲台の完成記録が残されています。



パッション畑を抜けると、壕の入口が見えてきました。

入口までの道は、事前に民泊協議会さんが伐採してくれていました。


中に入って、さっそく調査開始。
今回は、簡易計測を行い、略図を作成します。

入って4mの所に横方向へ向かう通路がありましたが、


入ってすぐに壁が崩れていました。
奥の方へ続いているのですが、土砂が埋まっていて通ることができませんでした。




入口からまっすぐ斜面になっている通路を進むと、その先には少し広い空間がありました。出入口が土砂に埋もれてはいましたが、外海を見渡せるようになっていました。おそらく、この地点が砲台が設置されていた場所にあたると思われます。



外からみた砲台跡。




さらに、配備地図にある、もう一つの砲台を位置を確認しながら探索。

この辺りか?と思うような場所を探っていくと、



もう一つの砲台跡を発見。

こちらは、開放部の幅が広かったのですが、
土砂が多く侵入していたので、奥の方までは入ることができませんでした。

しかし、入口部分で天井の骨組と思われる鉄などを確認することができました。


砲台の近くには、大きなコンクリート破片が転がっていました。
聞き取りの情報は得られていませんが、現場の状況から、
武装解除の際に、砲台を爆破し天井部分が吹き飛んだのではないか?と考えられます。



はじめての山中の戦争遺跡調査でしたが、

今もなお、加計呂麻島の山中に戦時中の施設が残っていることに驚きました。


ハブと遭遇することなく、無事に皆さんと調査ができました。
昼食で頂いた手作りのお味噌汁がとても美味しかったです。
加計呂麻島民泊協議会の皆様、ありがとうございました。



今回は、未確認の砲台跡を2か所確認することができました。
次回の調査もよろしくお願いいたします。



2014.11.25(火)
加計呂麻島・須子茂 門崎
埋蔵文化財調査員 正智子  


Posted by S.B.I at 10:26Comments(0)加計呂麻島戦争遺跡

2015年01月07日

水中写真展示『大島海峡の生き物たち』

12月20日(土)より、
瀬戸内町立図書館・郷土館2階にて、
水中写真展示会『大島海峡の生き物たち』を開催しています。
年末年始の休館日をはさみ、年明け、1月5日(月)から開館しています。

郷土館内への入口には、海中の風景が加わり、
より奄美の歴史や文化、自然を楽しめる空間を作り出しています。



今回の写真は、
瀬戸内町で2001年からダイビングガイドとして潜り続けてきた伊藤公昭氏自身が撮りためた貴重な水中写真をご提供くださいました。
昨年、ヒギャジマンプロジェクトでも紹介していましたホームページ“せとうちなんども探検隊”では、
海中風景や大島海峡のミステリーサークルなど多くの情報をいただいています。

ウミウシ、甲殻類、魚類、生態シーン、海中風景など色彩豊かな生き物たち約100点が並びました。
さらに、大島海峡のミステリーサークルを作るとして話題になった、
新種のフグに2014年9月正式和名がつきましたので、こちらも紹介しています。

豊かな大島海峡の生き物たちのかわいらしい表情をとらえたシーンなど間近でみることができる機会ですので、
ぜひ瀬戸内町立図書館・郷土館へお立ち寄りください。

図書館・郷土館展示は、1月18日(日)までです。(通常月曜日は休館日)
多くの皆さんのご来館をお待ちしております。  


Posted by S.B.I at 08:58Comments(0)おしらせ

2015年01月05日

奄美産の貝類調査

あけましておめでとうございます
本年も、よろしくお願いいたします



昨年7月より、実施している埋蔵文化財調査ですが、
採集した遺物をより詳しく把握する為に遺跡周辺の環境や生物等の調査も同時に行っています。

『貝類』資料は、
遺跡周辺で獲れる貝種を知る事を目的に製作していますが、
採集した遺物との比較だけでなく、今後の様々な活動にも活用していく予定です。


貝類は、貴重な食料源として、身を食べるだけでなく、貝殻を魔よけや祭事、装飾品、副葬品などに利用されてきました。こうした南海産貝類を求め、古くは縄文時代から、人々は大海原を越え南西諸島へと渡ってきていたと考えられています。


想像すると、すごいですね。
南西諸島は、島々が連なっています。
それぞれの島の魅力が、その当時からあったのかも知れませんね。。。




アワビ、イモガイ科ニシキミナシ、不明
サザエ科ヤコウガイ、サザエ科チョウセンサザエ、アクギガイ科シラクモガイ
集落内や海岸で拾った貝殻の種類と合わせて様々な種類を集めています。

*表面に落ちている貝殻からは、いつの時代に捨てられたものかを特定することは困難です。
ただ、割れ方などを観察すると、自然に割れたものなのか、人の手によって割られたものなのか、推測出来るものもあります。



また、水中の貝類調査と同時に周辺環境調査も行っていきます。(出来るかぎり)
目的の貝類は、遺跡から発掘されるものですが、
なかなかすぐにみつかるものではありませんね。。。


左上から、イモガイ科・タケノコガイ科シチクガイモドキ、トウカムリガイ科トウカムリ
左下から、スイショウガイ科クモガイ、ジャコガイ科ヒレシャコガイ、イタボガキ科シャコガキ

生きた貝類のデータを取れることは、これまでの調査でもなかなか出来なかったこと。
運良くも調査員3名ともダイビングのライセンス保持者ということで、
この機会に水中調査も実施し撮影を試みることとなりました。


*水中調査では、生きた貝類の採取は一切おこなっていません。
 ルールを守って観察しましょう。


限られた時間内での調査で、どれだけの海中生物と遭遇するかわかりませんが、
瀬戸内町の海の中も紹介できるよう進めてまいります。



2015.1.5
瀬戸内町立図書館・郷土館
埋蔵文化財調査員 正智子  


Posted by S.B.I at 07:00Comments(0)自然