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2014年01月17日

芭蕉の糸でコースターつくり

あちらこちらから、機織りのトントンという音が響く。
子供も、大人も、楽しそうに機を織る。

芭蕉糸織り①

芭蕉糸織り②



12月8日(日)
瀬戸内町文化遺産活用実行委員会主催による
平成25年度伝統文化親子体験教室事業「芭蕉の糸とコースターつくり」の第二回目が行われました。

第1回目は2週間前、糸芭蕉を倒して、剥いで、煮て、引いて、割いて、芭蕉糸が完成するまでを
親子で体験しました。
第1回目の様子は、こちら



今回は、「芭蕉の糸でコースターつくり」
親子で楽しく学び、作るワークショップです。
芭蕉糸織り③



今回も前回に引き続き、あまみーる代表の内山初美先生のご指導のもと、
芭蕉糸と他の糸を用いてコースターを織りました。
芭蕉糸織り④



古仁屋・瀬久井にある大島紬養成所の隣にある糊はり場に、
大島紬用の高機(タカバタ)4台、卓上機10台が並べられました。

普段使用されることのない建物が、息を吹き替えしたように活気付きます。
大島紬が盛んだった頃、この場所は染め場、糊はり場、締めばた、織りの養成所と
大勢の人々が働いていました。
まるで、その頃に戻ったような雰囲気です。

芭蕉糸織り⑤
今回の芭蕉糸でのコースターつくりでは、高機3台と卓上機10台を使用。
茶色の綿糸と青色の麻糸がタテ糸としてセットされています。



こちらは、高機。
芭蕉糸織り⑥
高機だと、右を踏めば茶色が上がり、左を踏めば青色が上がるというように、前糸と
後糸で色を変えてあり、子供でも、初心者でも安心して織ることができます。
このタテ糸にヨコ糸を入れると、布になるのです。



では、卓上機で織ってみます。
芭蕉糸織り⑦
初めて織る卓上機は、一見簡単なようですが、結構難しかったです。
特に、ヨコ糸の引っ張り具合が…
芭蕉糸が巻いてある板ひじきと、青色と茶色の3本の糸が巻いてある板ひじきを、
交互にヨコ糸として通していきます。



右から左へ芭蕉糸の板ひじきを通したら、軽くトントン。
卓上用のバッタンの向きを変えたら、左から右へ芭蕉糸の板ひじきを通したら、軽くトントン。
芭蕉糸が終わったら、次は青色と茶色の3本糸の出番です。
この一連の流れで、コースターが少しずつ織り上がっていきます。
芭蕉糸織り⑧



太い糸なので、ドンドン織れます。
子供たちも、初心者の男性も、夢中でトントンしています。
芭蕉糸織り⑨
機織りって楽しいな。
卓上機欲しいな。



芭蕉糸は乾燥に弱いので、霧吹きで湿らせながら織ります。
沖縄の芭蕉糸は、板ひじきではなく、下が開いていないひじき(シャトル)に水を浸け
て絞った糸玉を使っているそう。
本当に、芭蕉にとって水はなくてはならないものです。
芭蕉糸織り⑩



前回、自分たちで作った糸を、親子で一生懸命紡いでいます。
芭蕉糸織り⑪



織り終わったコースターの上下は、タテ糸を12ヵ所に分け結んで切ります。
芭蕉糸織り⑬



タテ糸の締め具合で、卓上機のコースターは柔らかい作品(左)、
高機のコースターはしっかりした作品(右)に出来上がりました。
芭蕉糸織り⑫



この日は、1台だけ高機での大島紬の織り体験もありました。
コースターとは材料も糸の細さも違いましたが、好きな色のヨコ糸を選んで織る子供たちは楽しそう。
芭蕉糸織り⑭

芭蕉糸織り⑮
この中の子供が、将来は機織りをしていたりして…



芭蕉糸織り⑯
瀬戸内町の大島紬「與(あたえ)チラシ」の復活も近いかな。



12月8日(日) 瀬戸内町古仁屋 
調査員 a.s



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Posted by S.B.I at 07:00│Comments(0)民俗産業伝承講座
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